
向精神薬の副作用をもう一度おさらいしておきましょう。


第一世代、第二世代抗精神病薬ともに、副作用は用量依存性ですね。
・遅発性ジスキネジア
治療としてはまず第一に抗精神病薬を減量することです。しかし、抗精神病薬を増量すると一過性ですが遅発性ジスキネジアが良くなってしまうことがあり、注意を要します。抗精神病薬の減量による遅発性ジスキネジアの改善には、月~年単位の長いスパンが必要です。
抗コリン薬が遅発性ジスキネジアを起こすエビデンスはないものの、ガイドラインでは抗コリン薬の減量中止が推奨されています。急性期の錐体外路症状に対して抗コリン薬を使い、漫然と継続投与されている例も多くありますから、抗コリン薬の処方は再考する価値があるかもしれません。
2022年に新しい治療薬、バルベナジン(ジスバル)が本邦で承認されました。
参考文献
1 統合失調症治療における抗精神病薬の用量 著者: 下村雄太郎, 竹内啓善 出典: 臨床精神薬理 Volume 25, Issue 12, 1281 – 1290 (2022) 出版社: 星和書店
2 遅発性ジスキネジアの治療に関する最近の話題と新たな展開、著者: 稲田俊也, 山本暢朋、出典: 臨床精神薬理 Volume 26, Issue 1, 3 – 10 (2023)、出版社: 星和書店
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