psychiatryblog

てんかん

欠神発作

受け持ち患者様が急に意識を失い、ぼーと一点を凝視して止まってしまう発作を繰り返しています。数秒たつとまた意識を戻し、いつもの様子になるのです。欠神発作か、複雑部分発作の可能性がありますね。欠神発作は全般てんかん、複雑部分発作は部分てんかんで...
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双極Ⅱ型うつ病に抗うつ薬は害か?

双極Ⅰ型はいわゆるpsychosisであって統合失調症の仲間、双極Ⅱ型は単極性うつ病の仲間ととらえ、Ⅰ型とⅡ型は別の疾患として治療に当たる方がよいかもしれません。双極性障害のうつ病相について治療ガイドラインでは気分安定薬や非定型抗精神病薬が...
はったつ

ADHDかASDか

ASDの併存症としてADHDがもっと高く25-30%という報告もありますが、その区別も重要ですね。僕は授業に集中できないのです。気が散るのでしょうか(ADHDの注意欠陥)、それとも自分の考えに固執してそこから離れられないのでしょうか(ASD...
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森田療法

先生、実は僕自身いつも不安を持っていて、悩んでいるんです。医師としての能力もそうですが、人生や将来についてあれこれと不安になって悩むことが多いのです。あら、そうでしたか。個人差もありますが、そもそも私達医師は社会的役割として病人を助ける側で...
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デプロメールの注意点

フルボキサミン(デプロメール)は、効果が比較的マイルドであるため、SSRIが多数存在する昨今でも、使い方によっては依然として需要があると思います。たとえば双極性Ⅱ型障害の患者で、デプロメールと気分安定薬の併用により良好な経過をたどっている方...
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薬剤性パーキンソニズム

パーキンソン病と薬剤性パーキンソニズムはどうやって区別したらよいのでしょうか。パーキンソン病は片側性で発症しますが、薬剤性は文字通り体全体に薬が影響するわけですから、両側性に発症します。ドパミントランスポーターシンチグラフィ(DaT Sca...
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周術期の向精神薬

精神科で向精神薬を内服している患者様が、体の病気のため全身麻酔下で手術をされます。周術期の向精神薬はどうすればよいでしょうか。事前に執刀医、麻酔科医と連携すべきですね。 一般的には、炭酸リチウムは漸減中止がよいでしょう。SSRIは出血のリス...
うつ

トラウマにどう向き合うか

「花と石」ワークをご存知でしょうか。トラウマ治療の一つであるナラティブ・エクスポージャー・セラピーで使われる技法ですね。はい。人生史を俯瞰(鳥の目)でみながら、花(良かった体験)と石(トラウマの出来事)を時系列にそって並べ、その出来事を語っ...
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遅発性ジスキネジア

遅発性ジスキネジアの患者様がいて、困っています。まずは抗精神病薬を減量中止したり、ほかの薬へかえたりします。いま使っているのは第一世代抗精神病薬ではなく、非定型抗精神病薬です。抗コリン薬はつかっていますか?抗コリン薬としてビペリデン(アキネ...
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精神科診療をしていると経験する河合隼雄の「星座」(コンステレーション)

河合隼雄のいう「星座(コンステレーション)」とは、個々の星は一見すると無関係に配置されているように見えるが、そこに線で結ぶ想像力を働かせることで、オリオン座や北斗七星といった〈意味〉が立ち上がってくる、という考え方である。精神科診療をしてい...
ものわすれ

認知症の周辺症状か、せん妄か

先日、認知症で入院した患者様があばれてしまいました。認知症の周辺症状なのか、それともせん妄なのか、どちらだったのでしょう。くわしく教えてください。認知症の診断は外来ですでにされてました。入院してから昼と夜の逆転がおこり、夜は不眠でした。その...
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グリーフケア

人生において出会いの数だけ別れがあります。 離別、死別など喪失体験を乗り越えるための治療はグリーフケアとよばれます。 悲しみを言語化することはもちろん、失った方に対して手紙を書いたり、思い出を日記に記したりすることなどがあげられます。 日本...
うつ

躁うつ病へのリチウムの使い方~本当にこわいリチウム中毒~

躁うつ病といえばリチウム、リチウムといえば躁うつ病と考える医師が多いのではないでしょうか。そのイメージはエビデンスからも正しいといえるかもしれません。躁病エピソードに対するリチウムの至適濃度は高めの0.8~1.0が推奨されています。抑うつエ...
こばなし

どうすれば外来患者様にやさしくなれるか。

毎日、外来には多くの患者様がいらっしゃいます。 患者数が多いと、精神科医の方もだんだんと疲れてきます。そうすると、患者様に優しく接する余裕がなくなりがちです。そんなとき、私はある方法を実践しています。 それは、患者様が当院に来られるまでの道...
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ADHDのお薬を整理

ADHDのお薬は脳の報酬系を刺激する中枢神経刺激薬と、それを刺激しない非中枢神経刺激薬にわけられます。ADHDの病態にはドーパミンとノルエピネフリンが大きくかかわるといわれています。治療ストラテジーとしては、薬物療法よりも心理社会的介入(療...
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精神分析をうけたい?

精神分析をうけたいのですが。日本で正統な精神分析家はすくないです。週に1-2回の対面での自由連想は精神分析ではなく精神分析「的」精神療法といわれます。カウチに横になって自由連想を一回50分間、それを週に4-5回、時刻を決めて行うという治療構...
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自分への問いかけはwhyをやめてwhatにする

私たちは毎日、平均でおよそ6万回もの思考をしているといわれています。その中には自分自身への問いかけも数多く含まれています。たとえば、「なぜ、私はこれができなかったのだろう」「なぜ、もっと出世できないのだろう」「どうして、すぐにくじけてしまう...
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パーソナリティーの基本のき

パーソナリティーは変えられるのでしょうか?またそもそもパーソナリティーとは何でしょうか。 具体的にいうと、あなた(自己)が友人(他者)と口げんかして、あなた(自己)が友人(他者)に「お前なんか、大嫌い」と言ってしまったとします。それを反省し...
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DVと児童虐待の問題

日本でDVというと配偶者・パートナーからの身体、心理、性的暴力をいいます。これを目撃した場合、一般国民には警察や配偶者暴力相談支援センターへの通報の努力義務がありますが、被害者の意志を尊重したうえで判断しなければなりません。そうですね。一方...
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言葉と内面をつなげる

現代は皆忙しく、「多ければよい」「速ければよい」という風潮があるように思います。そのような社会では、言葉の使い方もショートカットされているように感じます。たとえば「愛」「友情」といった言葉を口にするとき、自分の心から湧き出るような感情があっ...
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責任強迫、加害強迫、魔術的思考の違い

責任強迫とは、自分が何かをする・しないことで、誰かに害が及ぶだろう、それは自分の責任になる、という恐怖です。直接自分の手で周囲を害するのではなく、自分のやり残し、不完全さによって、周囲の誰かに害が及ぶということです。例えば、ガスの元栓を10...
うつ

尿酸と躁うつ病

躁うつ病の躁状態のときに尿酸値が高くなっていて、これを抑えると躁症状もよくなる可能性があります。はい。尿酸はもともと抗酸化物質であり酸化ストレスを中和しますが、それが過剰な場合には炎症反応を誘導してしまい、心身に悪影響をあたえかねません。う...
てんかん

てんかんの種類をザっとおさらい

まず特発性、症候性、部分、全般の意味を再確認しましょう。脳の病変の有無で症候性と特発性、てんかんの放電の始まり方で部分と全般にわけます。この4つの特徴の組み合わせでてんかんの種類を決めます。以下の図のようにまとめてみました。症候性部分てんか...
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精神科医でも知っておくべき抗菌薬

フレミングがペニシリンを発見しましたが、ノーベル賞受賞スピーチのときにすでに薬剤耐性菌の問題を語っていました。薬剤耐性菌による死者は1000万人に達しようとしています。悪性腫瘍による死者800万人ですから、薬剤耐性菌の問題がいかに深刻かとい...
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うつ病と遺伝。抗うつ薬と再発。

うつ病がよくなったので、抗うつ薬をやめたいと思います。そうですね。うつ病が寛解してから、もう一年が経過しますから徐々に減らしていきましょう。抗うつ薬をやめるとうつ病は再発しますか?抗うつ薬をやめると40%で再発があるといわれ、抗うつ薬を継続...
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精神科医でも知っておくべき抗リン脂質抗体症候群

抗リン脂質抗体症候群とは自己免疫疾患です。全身の血液が固まりやすくなるため、習慣性流産や若年者でも脳梗塞や肺塞栓などをおこします。なぜ精神科医でも知っておくべきなのでしょうか。抗精神病薬のクロルプロマジンが、抗リン脂質抗体を産生し、抗リン脂...
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静脈血栓塞栓症、深部静脈血栓症、肺塞栓

深い場所の静脈に血栓ができると深部静脈血栓症(DVT)といわれ、肺塞栓(PE)のほとんどはDVTが原因となります。DVTとPEを含めて、静脈血栓塞栓症(VTE)といいます。遠位部(末端のほうの細い静脈)血栓は自然溶解するためほとんど問題にな...
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精神療法のことば遣い

当たり前ですが、精神療法はことばを使ってされます。ことばとは喉や唇により発せられますから、広くいえば体の動き、筋肉の働きによるものです。精神療法は、相互の「精神」間で行われるものではなく、必ず体、身体が仲介されるということです。当たり前とい...
くすり

ベンゾジアゼピンをやめる方法

先生はベンゾジアゼピン系抗不安薬をやめるようにおっしゃるけど、強い不安があるから簡単にはやめられませんよ。よくわかります。極論ですが、太古の昔は現代よりも現実的な不安が多かったはずです。飢饉が起これば、いくらお金持ちでも飢える可能性もあった...
シゾフレニア

空笑

統合失調症の症状に空笑があります。ひとつの解釈として、幻聴に反応して笑っているのだというのがありますね。実際、「幻聴がおもしろいことを言うから笑うのだ」と表現する患者様もいらっしゃいます。はい。わたしもその解釈がわかりやすくて採用していまし...
ししゅんき、せいねんき

ひきこもりの人を抱える家族

20代の「ひきこもり」のご息女を抱える父親から相談を受けましたが、どう支援したらよいでしょうか。彼女が精神疾患圏、発達障害圏、その他のどれに該当するかをまず見当をつけましょう。そして、家族も支援をうけられるし、生活を楽しんでよいのだ、という...
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躁病のお薬

躁病エピソードの第一選択薬は気分安定薬であるリチウムですね。即効性が必要であったり症状が重い場合は、リチウムと非定型抗精神病薬(オランザピン,アリピプラゾール,クエチアピン,リスペリドン)の併用がよいですね。効果がなかったり、アレルギーや副...
くすり

わたしの処方。認知症のBPSD(周辺症状)

認知症の方が興奮して暴れてしまっています。どうすればいいでしょうか。認知症の周辺症状としては、興奮、攻撃性、不安、抑うつなどがありますね。抗認知症薬はおおまかにいって、コリンエステラーゼ阻害薬は活性化、NMDA受容体拮抗薬は鎮静化という性質...
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精神科医療が楽になる、うまくなる、精神科医のための本

反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」 私はこの本に出会い本当に良かったと思っています。一個人としてはもちろんのこと、精神科医としても、この本から多くのことを学びました。私はいつも患者様の訴えに共感するあまり...
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実体的意識性??

シャンプーをしているときに、急に後ろに誰か人の気配を感じることがありますね。このように現実では確認できない存在を感じる現象を、実体的意識性といます。それ、僕も経験があります。何か病気なのでしょうか。病識が欠如していたり、その存在がリアルでは...
ものわすれ

認知症のお薬

アルツハイマー型認知症のお薬には何がありますか。大きくわけると三種類あります。 まずコリンエステラーゼ阻害薬であるドネペジル(アリセプト)、ガランタミン(レミニール)、リバスチグミン(リバスタッチ、貼り薬のみ)です。副作用は消化器症状です。...
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悪夢をふやす薬、悪夢をへらす薬

最近、悪夢を多くみるようになりました。夢というのはレム睡眠のときに見ます。睡眠薬は一般的にレム睡眠を抑制しますから、睡眠薬を急にやめると反跳的に夢をみることが多くなる可能性があります。また抗パーキンソン病薬やβブロッカーなどは悪夢を増やすと...
シゾフレニア

緊張病(カタトニア)と昏迷と意識障害の違い

緊張病(カタトニア)の症状は、無言症、筋強剛、一点凝視、常同運動、昏迷があります。カタトニアの症状のひとつとして昏迷があるわけですね。精神科でいう昏迷とは意識障害はなく外界を認識しているが、これに応じる意志が発動されないことをあらわします。...
うつ

Kielholz(キールホルツ)の抗うつ薬スペクトラム

抗うつ薬を使用する際、第一選択薬の決定は難しいですね。そこで伝統的な考え方を知っておくのは臨床をする上で助けになります。まずうつ病を抑制型のなかの悲哀型、抑制型のなかの精神運動抑制型、そして焦燥型にわけます。そうですね。抑制型ー精神運動抑制...
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てんかん精神病ってなんだろう

てんかん精神病の分類ですが、発作と発作の間である発作間欠期に出現するものと、発作周辺期(発作と直接関連している)に出現するものに分けられます。発作間欠期のてんかん精神病はわかるわ。発作が抑制されたときに幻覚妄想が増悪する交代性精神病(脳波で...
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クロザピン

クロザピンはドパミンD2受容体への親和性が非常に低いことで有名です。よく効くお薬なのに、他の抗精神病薬とは異なる興味深いプロフィールですね。チョっとくわしくクロザピンの用量依存性の副作用として、けいれん(脳波異常)、ミオクローヌス、鎮静など...
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摂食障害の緊急入院

摂食障害は命に危険が及ぶこともあり適切に治療しなければいけません。BMI12以下、高度徐脈、QT延長、35度未満の低体温、肝機能障害、低リン血症、低カリウム血症、浮腫などがあれば、総合病院への入院が望ましいですね。はい。摂食障害の診断治療は...
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強迫について

強迫症の特徴として、強迫観念と強迫行為があります。ASDが併存していると不安の介在がみられないケースも多いですね。その場合は抗精神病薬を付加するとよいでしょう。薬物療法はSSRIもしくはクロミプラミン(アナフラニール)がメインとなりますが、...
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統合失調症の症状をわかりやすくまとめる

統合失調症の症状は、健常者からすると理解しづらく難解に思うかもしれません。きちんと分類して覚えると、患者様の訴えもスッと頭に入りやすくなります。以下のように分類します。・人格障害(自閉、無為)・感情障害(感情鈍麻、両価性)・思路障害(思考滅...
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反抗挑発症と素行症の違い

まず定型発達でも思春期の子どもは内分泌の変化により、怒りっぽくなっています。成績不振や生活の失敗体験も多く、劣等感が強くでることもあります。反抗挑発症は、怒りイライラがあり、反抗的な行動を繰り返します。一方、素行症にそのような感情の調整障害...
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リチウムとバルプロ酸ナトリウムの副作用をもう一度おさらい

基本的なことですが、リチウムとバルプロ酸ナトリウムの副作用を言えますか。リチウムの副作用で一番気を付けるべきなのはリチウム中毒といって、下痢や意識障害がおこります。腎障害や多飲多尿の尿崩症といった腎臓に関する副作用もあります。ほかには手指振...
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摂食障害と発達障害の併存

摂食障害の分類をしてみます。複雑そうにみえますが、ポイントは排出行動(食べ吐き)の有無、低体重か肥満かという点です。神経性やせ症(AN)には排出行動はしないけど運動で低体重である摂食制限型(AN-R)、排出行動と過食があって低体重である過食...
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精神に効く降圧剤

精神に効く降圧剤として、PTSDに関連した悪夢についてはプラゾシン(ミニプレス。交感神経α受容体遮断薬)が有名ですね。またβブロッカーも精神科で利用されます。例えば、知的発達障害の方の怒りや、交感神経の過活動による身体症状の緩和です。後者に...
はったつ

ADHDとナルコレプシー

ADHDと中枢性過眠症の合併が多いという報告があるね。中枢性過眠症を簡単に分けると、①泣いたり笑ったりしたときに全身の力が抜けてしまう情動脱力発作があるナルコレプシー1型、②情動脱力発作がないナルコレプシー2型、そのほかの③特発性過眠症があ...
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睡眠薬を飲んでいるのに眠れない

先生、睡眠薬を飲んでいるのにしっかり寝たなっていう感じがないのですが。お薬だけで質のよい睡眠を確保することは難しいですよ。しっかり運動して心地よい疲労をえるようにしましょう。そういわれると仕事やめてからは運動してないなぁ。眠れないのは当たり...