ベンゾジアゼピンをやめる方法

先生はベンゾジアゼピン系抗不安薬をやめるようにおっしゃるけど、強い不安があるから簡単にはやめられませんよ。

よくわかります。

極論ですが、太古の昔は現代よりも現実的な不安が多かったはずです。

飢饉が起これば、いくらお金持ちでも飢える可能性もあったでしょう。

反社会的、暴力的な人(話し合いよりも腕っぷしで解決しようとする人)が多かったでしょうし、そういう人とトラブルに巻き込まれたときは携帯電話がないのですぐに警察をよぶこともできませんでした。

医学も発展しておらず、不治の病も多かったことでしょう。

毎日が文字通り死と背中合わせだったはずです。

そうですね。昔の人は不安に強かったのかなあ。

進化的な意味で遺伝子が変わるには数千年~数万年のスケールが一般的です。言い換えれば、ここ数千年間は不安に関わるセロトニントランスポーター遺伝子を含め、脳の基盤はかわっていないのです。昔の人が現代人よりも不安に強い脳をもっていたから、不安が問題とならなかったとは考えづらいです。

昔の人は、不安を自分で制御していたのです。

ベンゾジアゼピン系抗不安薬がない時代に、どうやって?

例えば、瞑想や呼吸法が考えられます。吸うより吐くことに長い時間をかけると生理的に脈拍数がへり、落ち着くことができます。

「呼吸法」「pranayama」などでスマホのアプリをさがしてみてください。音楽のON, OFFを利用して、呼吸法をたのしく習得できるものがありますよ。

現代より過酷な時代を生き抜いたご先祖様は、宗教などを通じた呼吸法・瞑想などで不安を乗り越えていたのかあ。

わたしもやってみようかな。

チョっとくわしく


参考文献
1 いかにして私はベンゾジアゼピン依存に取り組んできたか 臨床精神医学 = Japanese journal of clinical psychiatry 51 (12), 1385-1389, 2022-12



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