悪夢をふやす薬、悪夢をへらす薬

最近、悪夢を多くみるようになりました。

夢というのはレム睡眠のときに見ます。

睡眠薬は一般的にレム睡眠を抑制しますから、睡眠薬を急にやめると反跳的に夢をみることが多くなる可能性があります。

また抗パーキンソン病薬やβブロッカーなどは悪夢を増やすといわれていますね。抗パーキンソン病薬はせん妄を誘発するため寝る前には飲まない方がよいでしょう。

  

少しややこしくなりますがPTSDに伴う悪夢にはαブロッカーであるミニプレスが効果ある、悪夢を少なくするという報告があります。

どのお薬も飲んでいません。

レム睡眠行動障害(RBD)といって寝言やねぼけ行動があると悪夢を伴います。この場合はクロナゼパム(リボトリール,ランドセン)が適応となります。

睡眠時無呼吸症候群もレム睡眠時におきやすいので悪夢と関係します。

それも当てはまらない気がします。悪夢で起きたときははっきり悪夢を覚えているので、この前時刻を確認したり、夢の内容をメモしてみたんです。90分のサイクルで悪夢で起きてしまうんです。悪夢で起きたときは意識ははっきりしていますし、精神的な混乱などもないんです。

ちょうどレム睡眠がはじまるサイクルで悪夢がおこっていますね。

悪夢障害かもしれません。レム睡眠を抑制する作用のある三環系抗うつ薬を慎重に検討してみましょう。

チョっとくわしく




参考文献
1 悪夢による睡眠障害の治療方針は? 岡 靖哲 (愛媛大学医学部附属病院睡眠医療センター長)
2 良い睡眠で快適生活 監修:古賀良彦(杏林大学医学部精神神経科学教室教授)

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