他者の発話を反復して繰り返すのが、いわゆるオウム返しであり、反響言語（エコラリア）ですね。
はい。それに対して自己の発話の繰り返しは反復言語といわれますね。
「とけいと言え」という問いに、「とけい、とけい、とけい」というのは何というでしょう。
反復言語のなかでも水平性反復といわれます。
「とけいと言え」という問いに「とけい」と答え、
「マウスと言え」という問いに「とけい」と答え、
「おからと言え」という問いに「とけい」と答える場合は何というでしょう。
反復言語のなかでも垂直性反復です。保続ともいわれます。
「とけいと言え」という問いに「とけい、い、い、い、い、」や「とけ、けい、けい、けい、けい」と答える場合は何というでしょう。
まず水平性反復ですの。しかし繰り返されているのは語ではなく音節です。最終音節の水平性反復です。
はい、最終音節の水平性反復を語間代といいます。間代というのは繰り返すという意味です。
では似たもので、「とけいと言え」という問いに「と、と、と、と、とけい」と答える場合は何というでしょう。
まず水平性反復です。繰り返されているのは語ではなく音節です。最初の音節の水平性反復です。
はい、最初の音節の水平性反復を吃音（きつおん。昔はどもりと言われていた）といいます。
参考文献
１ 反復性発話について 波多野 和夫, 広瀬 秀一, 中西 雅夫, 濱中 淑彦 失語研究 1994 年 14 巻 2 号 p. 140-145
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