
てんかんで部分発作(焦点性発作ともいう。脳のある部分から発作が起こり脳全体に広がる)というのがありますが、その中にてんかん発作として精神発作を呈するものがあります。これを精神発作といい、具体的には恐怖(ictal fear)や強い嫌悪感、既視感(déjà vu)などがあります。治療は抗てんかん薬ラコサミド(ビムパット)などです。

体のけいれんがなく精神症状だけでもてんかんの場合があるのですね。

恐怖や不安の発作はパニック障害との鑑別が難しい場合があり脳波が必要なことがあります。

他に精神疾患と鑑別必要なてんかんはありますか。

側頭葉てんかん(症候性部分てんかん)のひとが意識減損を伴う発作が群発したのち一定の清明期をへて不機嫌、暴力的となり、精神病と見間違えるくらいの状態になることがありますね。これを発作後精神病といい、1週間から1か月でおさまります。

また知的障害で長らく入院を余儀なくされている方は部分発作(焦点性発作)を合併されている方も多いですね。
参考文献
1 精神科医がてんかんをみるための標準的知識と技能 兼本浩祐: 精神科治療学 第36巻03号
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