睡眠中の大声や悪夢や激しく動くこと

寝ている時に動いてしまって怪我までします。それで悩んでいます。

そうですか。睡眠中の望ましくない身体イベントは、ノンレム(ノンレム関連睡眠時随伴症)、レム(レム関連睡眠時随伴症)、その他と分けて考えます。大雑把に言うとレムは夢と関係しますから御本人は覚えていて(追想)、ノンレムは寝ぼけであり覚えていないという特徴があります。

はい。私の場合は追いかけられる夢をみて叫んだり殴るそぶりをしたりするのです。ベッドから落ちて目が覚めると、また追いかけられるいやな夢みたなと思うです。

夢を覚えていて、ねぼけて歩いたり食べたりしていませんね。レム睡眠行動障害と思われます。少量のプラミペキソール(ビ・シフロール)、クロナゼパム(ランドセン/リボトリール)、抑肝散、メラトニンのいずれかで治療してみましょう。一般に三環系抗うつ薬、SSRI、SNRIはレム睡眠の抑制作用がありますが、これらの薬にはレム睡眠行動障害の原因になるとか治療になるとか相反する報告があります。レンボレキサント(デエビゴ)やスボレキサント(ベルソムラ)などのオレキシン受容体拮抗薬はレム睡眠を増やすので治療には使えませんね。

睡眠中にねぼけて歩いたり叫んだり食べたりして、起きてからそれを覚えていない場合はそれぞれ睡眠時遊行症、睡眠時驚愕症(夜驚)、睡眠関連摂食障害(ねぼけ食い)といわれ、ノンレム関連睡眠時随伴症に分類されます。治療はSSRIや三環系抗うつ薬です。

チョっとくわしく


参考文献
1 薬剤誘発性の睡眠時随伴症 著者: 普天間国博, 高江洲義和 出典: 臨床精神薬理 Volume 25, Issue 10, 1121 – 1129 (2022)
2 向精神薬を用いた不眠治療の現状と課題 三島 和夫 精神経誌(2018)120 巻 7 号

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