非定型精神病と統合失調感情障害と精神病症状を伴う双極性障害のちがい

まず整理しておきたいのですが、統合失調感情障害と精神病症状を伴う双極性障害のちがいは、前者は感情障害がないときにも精神病症状があることです。

(DSM-5の基準に同じエピソードの間に、最低でも2週間、気分障害を伴わずに幻覚や妄想が起こる。とあります。)

統合失調感情障害は統合失調症をベースに感情障害があるイメージでとらえるとわかりやすいでしょう。

わかりました。さて非定型精神病というのは統合失調症がまるで躁鬱病のような周期性の経過をたどる精神疾患の総称です。

比較的短期間に軽快し、病前の機能レベルまで回復し欠格状態や荒廃状態にはなりませんから、統合失調症と違いますね。また診断には必ずしも躁鬱病の症状は必要なく、ここが統合失調感情障害とちがいます。

非定型精神病は2週間以内に急激に発症し、3か月以内ですっかりよくなります。そしてこの再発と寛解を繰り返します。寛解の期間が長ければ内服薬を中止できますが、短ければ予防的に内服は続けた方がよいでしょう。

チョっとくわしく
非定型精神病の特徴として、発症が遅いこと、女性に多いことがあげられます。意識混濁、意識変容など意識障害を伴うことがあり、器質性精神病との鑑別を要します。
治療ですが、糖尿病がなければオランザピンがよいかもしれません。再発の兆候として不眠がありますから、これは家族に伝えておくとよいかもしれません。

参考文献
1 にしこころの診療所 下大利本院 ホームページ
2 非定型精神病の診断意義と治療のコツ 著者: 岡山達志, 樽谷精一郎, 金沢徹文、出典: 臨床精神薬理 Volume 25, Issue 6, 615 – 621 (2022)、出版社: 星和書店

コメント

タイトルとURLをコピーしました