
気分障害の過眠ですが「日中の過度の眠気」と「夜間の長時間睡眠」は症状として区別しましょう。

過眠は単極性うつ病や気分変調症よりも、非定型うつ病、双極性障害、季節性感情障害に多く見られますね。

はい。ですから、過眠、いくつかの考えがせめぎ合うという主観的体験、不機嫌、精神運動性の焦燥などは双極性障害に特徴的でありうつ病との鑑別に有効かもしれません。

他の睡眠障害の合併の有無にも注意が必要ですね。睡眠時無呼吸症候群、レストレスレッグズ症候群、周期性四肢運動障害、概日(がいじつ)リズム睡眠覚醒障害などがあります。
・閉塞性睡眠時無呼吸
いびき、眠っている時の窒息感、起きた時の口渇や頭痛がみられます。ベンゾジアゼピン系睡眠薬により症状増悪するため注意が必要です。
・レストレスレッグズ症候群(むずむず脚症候群)
夕方から夜に、横になったり安静にすると、足を動かしたい衝動にかられ、動かすと楽になる、という4つの特徴があります。女性に多く、家族性があります。抗うつ薬、抗精神病薬、リチウムなどが原因となり得ます。また鉄欠乏やカフェイン、アルコールも原因となります。鉄剤やドパミンアゴニスト(プラミペキソール)や、抗てんかん薬のクロナゼパム(リボトリール)、ガバペンチン(ガバペン)、カバペンチンエナカルビル(レグナイト)などがあります。
むずむず脚症候群
・周期性四肢運動障害
本人は気づいていないが、眠っている間に下肢不随意運動がみられます。レストレスレッグズ症候群と合併することが多く、治療もレストレスレッグズ症候群と同じです。
・概日(がいじつ)リズム睡眠覚醒障害
双極性障害に合併が多いと言われます。頻度が多いのが睡眠覚醒相後退症候群です。日光暴露を増やしたり、メラトニン受容体作動薬、アリピプラゾール投与などが治療です。
睡眠覚醒相後退症候群の治療
参考文献
1 気分障害に併存する過眠 大槻 怜 , 鈴木 正泰 64巻10号 , 2022年10月 精神医学
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