外傷性と統合失調性の幻聴の違い

統合失調症は意識の一貫性、単数性、連続性を「悲壮に守」りますが、外傷性はそれらが怪しくなります。

統合失調性は幻聴の内容をうまく言語化できなかったり、反復、単調、非現実的ですが、外傷性ははっきりいきいきと言語化できドラマ的ともいえます。

また統合失調性は能動性はありませんが、外傷性は自分が呼び出そうとすることができます。

統合失調性は音調は平板になっていき語られた状況は問題ではなりませんが、外傷性はいつまでもなまなましく音調や語られた状況が生々しさをもって再生されることが問題になります。

チョっとくわしく
外傷神経症の治療目標は症状を緩和し、自分史の一部とすることです。 良い人との新しい出会い、周囲の無言の配慮などの好ましい体験は治療過程を加速し、それを中井久夫先生は「天秤の反対の皿に載せるおもり」と呼んでいます。

参考文献
1 中井久夫,安克昌と複雑性PTSD――病態理解と臨床実践 著者: 高 宣良 精神療法 47/5 2021年 特集:複雑性PTSDと接する

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