
30日以上処方できる睡眠薬をまとめてみましょう。

睡眠薬ではベンザリン、リスミー、エスゾピクロン(商品名ルネスタ。一方ゾピクロン(アモバン)は30日制限がある)、スボレキサント(ベルソムラ)、ロゼレム、デエビゴです。抗不安薬ではタンドスピロン(セディール)です。

しかしすべての患者様に長期間の睡眠薬の処方ができる訳ではありません。

お薬の使い方はとても難しいので、お困りの方はネットの情報に頼らずに必ず病院に行きましょうね。
ここで注意点ですが、睡眠薬については基本的にベンゾジアゼピン系睡眠薬は2種類までということになります。メラトニン受容体作動薬やオレキシン受容体拮抗薬は関係ありません。
ですから例えば、ベンゾジアゼピン系睡眠薬を2種類とオレキシン受容体拮抗薬であるデエビゴ、合計3種類の睡眠薬を同時に処方することは可能です。
ここで睡眠薬を整理しましょう。
バルビツール酸系睡眠薬は安全性の面から最近は処方されませんので割愛します。ベンゾジアゼピン系睡眠薬はベンゾジアゼピン受容体に作動します。非ベンゾジアゼピン系睡眠薬はマイスリー、アモバン、ルネスタなどがあり、ベンゾジアゼピン受容体のω1受容体に作動します。
非ベンゾジアゼピンといっても「ベンゾジアゼピン骨格」という構造を持たないというだけで、ベンゾジアゼピン受容体のω1受容体には作動しているのです。ですからマイスリー、アモバン、ルネスタなどもベンゾジアゼピン系睡眠薬と一括りにされることもあります。
さらにメラトニン受容体作動薬(ラメルテオン、商品名ロゼレム)、オレキシン受容体拮抗薬(レンボレキサント、商品名デエビゴ。スボレキサント、商品名ベルソムラ)があります。
ベンゾジアゼピン系睡眠薬の副作用ですが、鎮静睡眠効果のほかに筋弛緩作用があるため、高齢者の転倒リスクにつながります。服薬してから寝付くまでに行ったことを覚えていないという前向性健忘もあります。さらにせん妄を惹起することがあります。急な断薬をすると反跳現象が起こることがあります。
オレキシン受容体拮抗薬(レンボレキサント、商品名デエビゴ。スボレキサント、商品名ベルソムラ)は悪夢が生じることがあります。メラトニン受容体作動薬(ラメルテオン、商品名ロゼレム)、スボレキサント(商品名ベルソムラ)はせん妄予防効果があるといわれています。
睡眠薬の減らし方ですが、ベンゾジアゼピン系睡眠薬が問題になります。オレキシン受容体拮抗薬やメラトニン受容体作動薬は依存や耐性を起こしにくいからです。減量法としては、時間をかけることが大事です。また多剤の場合は半減期の短い睡眠薬から減らしていきます。等力価で半減期の長いもの(例えばジアゼパム)に置換してから減らす方法もあります。
認知行動療法的アプローチとしては、床についても眠れない場合は一度離床することが薦められます。
睡眠薬の代替薬としては、トラゾドン(レスリン)、ミアンセリン(テトラミド)、ミルタザピンなどがあげられます。
参考文献
1 抗うつ薬と抗精神病薬の制限など(平成28年度診療報酬改定) リンク
2 【向精神薬の用量】睡眠薬の用量 伊豆原 宗人, 松井 健太郎 臨床精神薬理 25(12) 1337-1346 2022年12月
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