
ASDの方は、自分の気分を察知しにくく、察知したとしても言葉・表情で他者に伝えるのが難しいため、抑うつを診断するのは難しいですね。

はい。ASDの方は典型的なメランコリア(≒内因≒生物学的≒生気的)の病像は呈しにくく、気分の反応性も保たれていることが多いです。

ASDの方の抑うつの特徴をあえて挙げるとすれば、自律神経系の乱れ(食欲低下、睡眠障害、失禁)、ヒステリー症状(怒りの爆発・運動暴発、寡黙など擬死反射)、こだわり・儀式行為の変化などがあります。

急性期はストレス因の同定とそこからの離脱が治療になりますね。

はい。慢性期にはdemoralization(士気低下)していますから無理のない目標を達成させてあげることにより自己効力感を取り戻してあげることが必要ですね。
参考文献
1 軽症内因性うつ病」の発見とその現代的意義―うつ病態分類をめぐる単一論と二分論の論争,1926~1957年の英国を中心に―― 大前 晋 精神神経学雑誌 第 111巻 第 5号(2009) 486-501頁 https://journal.jspn.or.jp/jspn/openpdf/1110050486.pdf
2 人期の自閉スペクトラム症者にみられる抑うつの診断と対応 (虎の門病院分院)佐々木 雅明 臨床精神医学第52巻第1号
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