psychiatryblog

くすり

刺激性下剤(センノシド、ピコスルファート)の慢性投与に注意

精神科の患者様には薬の副作用による便秘がよくみられますね。 センノシドやアローゼンやピコスルファートなどの刺激性下剤と使うことがありますが、長期投与すると巨大結腸などになり、排便に大きな支障となることがあります。 は...
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むずむず脚症候群(レストレスレッグズ症候群)

夜になって横になると、脚がむずむずして動かさずにはいられなくなるんです。歩いたりあしを伸ばすと少しよくなるのですが。昼間はほとんど何もないのに。 ご家族に似た症状の方はいらっしゃいますか。 母親が似たことを申してまし...
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眼瞼けいれん

精神科には眼瞼けいれんを訴える方もいらっしゃいますね。 眼瞼けいれんには、誘因なく発症する本態性、ベンゾジアゼピンの長期投与による薬剤性、パーキンソン病や進行性核上性麻痺などによる症候性にわけられます。 眼瞼けいれん...
うつ

児童(~9歳)青年期(10歳~)のうつ病はある?

1960年代までは「超自我が未熟な児童においてはうつ病は起こり得ない」と考えられていましたが、海外のメタアナリシスではうつ病の発症ピークは15-16歳という報告があります。 思春期のうつ病の有病率*は11%というデータもあります。...
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妊娠と精神科

大前提として、全人口の先天異常の割合が3~5%であること(ベースラインリスク)を念頭において考える必要がありますね。 その上で、妊娠と精神疾患の関係を考える時、病気そのものの影響と、薬物の影響と、二つにわけて考えましょう。 ...
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パーソナリティーの基本のき

パーソナリティーは変えられるのでしょうか? また そもそもパーソナリティーとは何でしょうか。 具体的にいうと、あなた(自己)が友人(他者)と口げんかして、あなた(自己)が友人(他者)に「お前なんか、大嫌い」と言ってしまった...
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漢方薬の副作用

漢方薬って緩徐に効くのだから副作用はありませんよね? 確かに漢方は1-2週間かけてゆっくり作用します。 でも漢方薬の中には血中カリウムを下げてしまう薬があります。漢方薬に含まれる成分に利尿作用がある場合、多尿によってカリ...
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うつ病からの回復体験記の本

この本の著者はうつ病から回復する過程で様々なトライ&エラーをされています。 もちろん病院も受診されたようですが、精神科的治療のほかに、独自にあみだした回復のために効果があった行動や考え方をこの本にまとめています。口語体の文章...
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アルコール依存症について患者様と学べる本

これは有名な本ですよね。薬物やアルコール依存症の患者様と一緒に読んで勉強しながら、知識を深め、それがそのまま治療にもなる本です。 字が大きく、イラストが豊富です。第1回から第24回まであります。その中には、依存症だけではなく...
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自信をもつには

読みやすくて内容も素晴らしい本でした。 自信をもつには自分の悪い面も良い面もそのままだすことです。悪い(と自分が信じ込んでいる)面もそうですが、良い(と自分が信じ込んでいる)面も隠してはいけません。 「自分自身が勝手...
ものわすれ

認知症の周辺症状か、せん妄か

先日、認知症で入院した患者様があばれてしまいました。認知症の周辺症状なのか、それともせん妄なのか、どちらだったのでしょう。 くわしく教えてください。 認知症の診断は外来ですでにされてました。 入院してから昼と夜...
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うつ病と適応障害のちがい

理由があって抑うつになれば適応障害、理由もなく特徴のある抑うつになれば内因性うつ病といえます。 はい。しかし内因性うつ病でも心理的イベントが先行して発症のきっかけとなることが多く、この区別は難しいですよね。 そうです...
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人の心を動かす一言

・涙は心の傷を流してくれる。 ・「わたしはわたしの人生を生き、あなたはあなたの人生を生きる。わたしはあなたの期待にこたえるために生きているのではないし、あなたもわたしの期待にこたえるために生きているのではない。私は私。あなたはあなた...
ふあん

パニック症と広場恐怖の関係

パニック発作が電車で起きたことはないのに、電車がこわくて乗れなくなってしまいました。 パニック症の方に予期不安があらわれ、そこから回避行動をして広場恐怖症に発展することがあります。 お薬いがいにも治療法はあり...
くすり

治療抵抗性うつ病

パキシル40㎎を8週間内服しても抑うつ気分、興味喜びの消失が改善しませんでした。それでパキシルをやめてイフェクサー225㎎を4週間内服していますが、やはり改善がありません。 お辛いですね。SSRI/SNRIの二種類で効果があり...
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自己治療的にバルサルバ手技をしていたパニック障害の方

患者様には日々学ばせていただいている。先日、パニック障害から動悸や不安を訴える方がいらっしゃった。その方がおっしゃるには「動悸がしたときは息をとめるの。そうすると動悸がおさまるの。」とのこと。これはバルサルバ手技といって、息こらえをして、...
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精神科医のドリル

りんごをみて「ここまで出てるんだけど... なんだっけなぁ、あのー赤くて甘い」と言い、言いたい言葉がみつからない症状を何というか。 喚語困難(かんごこんなん) りんごをみて「みかん」と言ったり、めがねをみて「ね、がね」...
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緊張病(カタトニア)と昏迷と意識障害の違い

緊張病(カタトニア)の症状は、無言症、筋強剛、一点凝視、常同運動、昏迷があります。 カタトニアの症状のひとつとして昏迷があるわけですね。 精神科でいう昏迷とは意識障害はなく外界を認識しているが、これに応じる意志が発動...
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うつ病の堂々巡り思考

抑うつ気分は抗うつ薬でよくなりました。しかし同じことをずーと考え続けてしまい堂々巡りで答えがみつからなくって。仕事でも何から手を付ければよいのかわらなくなります。 うつ病による思考の障害と考えます。うつ病でよくいわれるのが思考...
うつ

気分障害の過眠

気分障害の過眠ですが「日中の過度の眠気」と「夜間の長時間睡眠」は症状として区別しましょう。 過眠は単極性うつ病や気分変調症よりも、非定型うつ病、双極性障害、季節性感情障害に多く見られますね。 はい。ですから、過眠、い...
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抗うつ薬の効果がでるまでの時間

抗うつ薬の効果がでるまで2週間であるといわれていますが、それは臨床試験で有意差がでたタイミングであり、全ての患者様がそうではなく、数日後から改善されることもよくあります。 また またうつ病の改善の順番は、必ずしも不安、抑...
くすり

抗精神病薬の維持量の大切さ

統合失調症の患者様の抗精神病薬を維持量以下にしたのですが、その後に症状が再燃してしまいました。 患者様は副作用を気にされたり、薬に頼らずに生活したいというお気持ちがあり、治療者としてはそれに応えたくなって抗精神病薬を減らしたく...
ふあん

SDM(DSMではありません)

SDM(shared decision making)は治療について患者様が主体的に意思決定するのを医療スタッフが一緒に支援する姿勢をいい、最近注目されています。 医師が全て決めてしまうパターナリズムと、患者様に情報を提示し全て決...
ふあん

正常な不安か病的な不安か

まず恐怖と不安の違いを考えてみましょう。 はい。恐怖は目の前に猛獣いるときに抱く恐れであり、不安は目の前にはない対象への恐れです。恐怖の場合は闘争か逃走反応(fight or flight response)が起こりますね。 ...
うつ

うつ病と不安症の合併

SSRIやSNRIなど二種類の抗うつ薬を適切な量、期間使用しても寛解を得ない時、治療抵抗性うつ病といいます。 うつ病によく併存するのが、パニック症、社交不安症、全般不安症です。これらの併存症があるとうつ病は治療抵抗性になりやす...
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うつ病の種類とレセプターと薬

うつ病の構造モデルは非内因性うつ病→内因性うつ病→ 精神病性うつ病 という重箱構造で、これに対応するのがセロトニン→ノルアドレナリン→ドーパミンという機能モデルですね。 はい。焦燥が強い場合は抗うつ薬と同時かそれより先...
うつ

自閉症スペクトラム症(ASD)と抑うつ

ASDの方は、自分の気分を察知しにくく、察知したとしても言葉・表情で他者に伝えるのが難しいため、抑うつを診断するのは難しいですね。 はい。ASDの方は典型的なメランコリア(≒内因≒生物学的≒生気的)の病像は呈しにくく、気分の反...
てんかん

Kretschmerの粘着気質

患者様が人生で背負っている慢性疾患の苦しみに配慮しつつ、あくまでも学問的・診断治療学的に、てんかん性格について話ましょうか。誤解、差別や偏見がないように注意しながら。 はい。ドイツのKretschmerが分裂気質、循環気質、粘...
おさけ

アルコール依存症

アルコール依存症の患者様は「飲酒行動をかえたい」でも「飲みたい」というアンビバレントな気持ちをもっています。 はい。このアンビバレントな気持ちを理解するのは難しいですが大変重要です。 なかなか飲酒量がへらず節酒できなかっ...
うつ

Kielholz(キールホルツ)の抗うつ薬スペクトラム

抗うつ薬を使用する際、第一選択薬の決定は難しいですね。 そこで伝統的な考え方を知っておくのは臨床をする上で助けになります。まずうつ病を抑制型のなかの悲哀型、抑制型のなかの精神運動抑制型、そして焦燥型にわけます。 そう...
うつ

躁うつ病の説明

患者様には躁うつ病の薬物治療をわかりやすく説明したいですね。 はい。脳内の神経伝達物質のバランスが乱れていること、お薬が性格を変えてしまうことはないことを説明しています。 躁うつ病の中で、抑うつ性混合状態(混合性うつ...
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睡眠中の大声や悪夢や激しく動くこと

寝ている時に動いてしまって怪我までします。それで悩んでいます。 そうですか。睡眠中の望ましくない身体イベントは、ノンレム(ノンレム関連睡眠時随伴症)、レム(レム関連睡眠時随伴症)、その他と分けて考えます。大雑把に言うとレムは夢...
こばなし

歌って踊れる精神科医

歌って踊れる精神科医。実際にマイクを持って歌うとかダンスするということではなく、芸能から政治まで幅広い知識、視野を持ち、どんなトピックでも診察で語らうことができるようにしましょうということですね。 精神科医は診察でとっさにことわざ...
うつ

治療抵抗性うつ病と酒、ギャンブル

うつ病とアルコール使用障害は併存することがありますね。 はい。過去の研究からはアルコールの問題があったためにうつ病を引き起こすケースが多いとされますが、臨床ではまずうつ病があるために自己治療的にアルコール使用障害に至るケースも...
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内因性うつ病をみきわめるための質問

DSMの大うつ病と内因性うつ病は違うものです。前者は操作的で、後者は病因論的です。 はい。内因性うつ病の患者様に「これまでの人生の悲しい出来事での憂うつと、今の憂うつは似て居るかどうか」を聞くと「全然ちがうがうまく言い表せない...
シゾフレニア

外傷性と統合失調性の幻聴の違い

統合失調症は意識の一貫性、単数性、連続性を「悲壮に守」りますが、外傷性はそれらが怪しくなります。 統合失調性は幻聴の内容をうまく言語化できなかったり、反復、単調、非現実的ですが、外傷性ははっきりいきいきと言語化できドラマ的とも...
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下痢を軽視しない

下痢があって困っています。 SSRIを内服していらっしゃるのでセロトニン症候群の可能性もありますね。 下痢を甘く見てはいけません。 下痢のほかに振戦、興奮、発汗などはありませんか。 いらいらや発汗があ...
こばなし

やけど

不注意で手にお湯がかかってしまい、やけどしてしまいました。 大丈夫ですか。赤くなっていますね。痛みはありますか。 はい痛いです。 痛みがないと重度の熱傷になります。痛みがあって、水疱はありませんから、I度熱...
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昏迷は意識障害か否か

精神科でいう昏迷とは意識障害はなく外界を認識しているが、これに応じる意志が発動されないことをあらわします。無言無動で痛み刺激に反応しないこともあります。 はい、内因性精神病による昏迷は心的内界は活発であると考えられるこ...
はったつ

ASDの構造化による支援

ASDの方を支える基本は、本人の認知特性に合わせた環境作りが大切です。 具体的にはどうすればよいのでしょうか。 ASDの方は視覚情報には強いことが多いです。ですから会話だけで情報を伝えるのではなく、メモや絵を使ってや...
くすり

オランザピンの粉がよい

仕事のことが頭から離れなくて、夜は何度も起きてしまうし、日中もずっといらいらしています。どうすればよいのでしょうか。 働きすぎかもしれませんね。睡眠作用と静穏作用の両方をもつミルタザピン(リフレックス)を寝る前に内服してみまし...
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パニック障害?てんかん?

てんかんで部分発作(焦点性発作ともいう。脳のある部分から発作が起こり脳全体に広がる)というのがありますが、その中にてんかん発作として精神発作を呈するものがあります。これを精神発作といい、具体的には恐怖(ictal fear)や強い嫌悪感...
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悪夢をみてしまう薬?

最近、悪夢を多くみるようになりました。 夢はレム睡眠のときに見ます。 睡眠薬は一般的にレム睡眠を抑制しますから、睡眠薬を急にやめるなどすると反跳的に夢をみることが多くなる可能性があります。 また抗パーキンソン病薬や...
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他人と比較してしまう

どうしても他人と自分を比べてしまって。くせみたいに。 そうですか。 自分は、というより世界にいる人間は全て、たった一人の個性的存在であることをあらためて確かめましょう。 それはわかります。 仕事や生活...
こばなし

怒りっぽい人は自分へのダメージを思い出そう

どうしても怒りを抑えられません。怒りをコントロールできずにすごく悩んでいます。 そうですか。 まず怒ることによって自分自身が身体的に大きなダメージをこうむってしまっていることを思い出しましょう。イライラしている時は、...
くすり

ロゼレムとデプロメール/ルボックスは併用禁忌

ロゼレムと同じ代謝酵素(CYP1A2)を利用するフルボキサミン(デプロメール/ルボックス)は併用禁忌です。睡眠薬と抗うつ薬は併用することが多いため注意を要しますね。
Uncategorized

薬は病気や年齢により違う効き方をする?

あくまで個人の感想ですが、同じ薬でも投与される患者様の病気や年齢によって、違う効果を示す気がするのです。 私も同じことを考えていました。例えばリスペリドンですが、統合失調症の方にはそれほど鎮静作用はありませんが、一方認知症の方...
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統合失調症の古典的診断

統合失調症の診断の歴史を教えてください。 エミール・クレペリンが早発性痴呆といい、オイゲン・ブロイラーが早発性痴呆をschizophreniaといいかえて4A(連合弛緩、感情障害、自閉、両価性)という特徴をあげました。 ...
うつ

躁うつ病へのバルプロ酸の使い方

もともとバルプロ酸はてんかん薬でしたが、躁状態にも有効です。 メタ解析では躁状態に対してバルプロ酸はリチウムより有効性は低いのですが、忍容性(副作用に耐えられる程度)は高いとされます。 バルプロ酸で躁状態を治療すると...
くすり

ブロナンセリン(ロナセン)の特徴は

ブロナンセリン(ロナセン)はDSAといい、SDAよりドパミン受容体への親和性が高いです。SDAやMARTAと比べてメタボリックな副作用は少ないです。また1日1回貼付のテープ剤があるのも特徴です。 抗精神病薬ではブロナンセリン(...
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